リールに巻く糸の話。ナイロンラインとPEラインの違い、使い分けを超初心者向けに解説します。
こんにちは。
今日は釣りの際に使用するナイロンラインとPEラインの違いを超初心者向けに解説していこうと思います。それぞれの役割を知ることで、より釣りがしやすくなり釣果にも結びつくことかと思います。
下の画像が今回の本題のナイロンライン(上)とPEライン(下)です。色が違いますね。あと、PEラインを巻いているリールのほうがきれいですね。笑
ナイロンラインとは?
ナイロンラインとは文字通りナイロンという素材でできた、ライン(糸)のことです。
釣り初心者の方が釣具屋で最初に手にする1本は初心者向け釣り竿セットみたいなやつだと思います。
↓こんな感じのやつですね。
これについているラインはほぼ間違いなくナイロンラインです。
ナイロンラインの特徴
ナイロンラインの特徴はなんといっても伸縮性があること、擦れに強い事です。
初心者向け釣り竿セットにほぼ間違いなくナイロンラインが巻かれている理由の一つは、ナイロンラインはとても強度があるラインなので、ラインが岩などに擦れてラインブレイク(ラインが切れる)ことを避けるためだと思います。
初心者向けに販売している竿なので、初心者の方に少しでも面倒な思いをさせてしまうと、釣り人口の低下につながるとかそんな理由もあるのではないでしょうか。
下の画像をご覧ください。伸縮性があるというのは手前方向にガンガン糸を引っ張ってもびよーんと伸びて切れないということです。
テトラポットで穴釣りとか、堤防でサビキ釣りをする際にはもってこいの糸になります。
PEラインとは?
PEラインとはポリエチレンでできた細い糸のことです。触った感じでは本当に一般的にイメージする糸と同じです。タコ糸が極細になったような感じだと思ってください。
PEラインも初心者用エギングセットとか初心者用シーバスセットとかっていう形で時々釣具屋にリールと竿がセット販売されていることがあります。
そういうのに標準でついてくる糸はPEラインです。要はルアーフィッシングで使うことが多いということになります。しかしながら、エサ釣りでも投げ釣りをしたい人は絶対にこのPEラインがお勧めです。
PEラインの特徴
PEラインの特徴としては大きく2つあると思っています。
とにかく糸が細いこと
これが一つ目の特徴です。
糸が細いののなにがいいかっていうと、投げ釣り、ルアー釣りをする際に空気抵抗が少なく、遠くまで飛ばせるということです。これが糸が細いことによる大きなメリットです。
伸縮性がないこと
そして2つ目の特徴は、ナイロンラインと比較してとにかく細い事、伸縮性がないことです。伸縮性がない、というとなにそれデメリットじゃん。って思う方もいるかもしれませんが、伸縮性がないことでいい事があります。
それは、魚のあたりが瞬時に手元に伝わってくることです。伸縮性があると魚が餌やルアーを小突いていても、伸縮性のある糸に衝撃を吸収されて手元にはその感覚が伝わってきません。手元に伝わるこの感覚のことは「あたり」といいます。
あたりがあったほうが楽しいですし、どの場所であたりがあったのかなどを把握できれば、そこをせめて釣果につなげることができます。
PEラインの選び方
PEラインを選ぶ際には糸の太さに注意が必要です。PEラインは糸の太さによって役割が明確に変わってきます。下記を参考にしてください。
0.6号~0.8号
メバルやアジなどの小魚、秋のアオリイカなどの繊細なあたりを感じる必要があるときにはこの号数のPEラインを使ってください。
1.0~1.2号
50㎝~60㎝ぐらいのシーバスなどを対象にするときはこの号数をつかってください。また、ちょい投げ釣りなどで30gぐらいの重りを飛ばすときにもこの号数がいいです。
1.5号
30g以上のルアーを投げる時、根(岩)が多いところで釣りをする際にはこのぐらいの号数がおすすめです。また、90㎝のブリなどの大型青物を相手にする際にはこの号数でないともちません。もっと太くてもいいかも。
PEラインは単体で使えないので注意
PEラインは擦れに対する強度がないので単体では使えません。フロロカーボンというクッション性のある糸をPEラインの先端に1mほど連結させて、使用するようにしてください。非常に分かりにくいですが、下の画像のように途中からフロロカーボンラインに代わっています。FGノットという連結手法です。またこれについても解説記事を書こうと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。最近釣りについて初心者の方と雑談する機会があるのですが、よく質問されるので記事にしました。ご参考にして、快適な釣りを楽しんでください。